マレーシアのコンドミニアムの探し方・決め方の記事は別に書いていますので、そちらも合わせて呼んでみてください。

こちらは「契約方法」について書きたいと思います。
一般的な契約方法になるかと思いますが、エージェント・大家さんによって違うこともあります。家の契約はとても大事なことになりますので、英語が不安な場合には誰かに通訳を頼んだり、日本語が通じるエージェントに頼むなどの対策も必要になるかもしれません。
目次
家が決まったら仮申込書を記入する
住みたい家が決まったら、仮申込書のようなものに記入サインします。

必要な大部分はエージェントが記入してくれるかと思いますが、以下のようなことを記入します。
- コンドミニアム名、住所、契約物件の種類(Service Apartment等)
- 契約者名、契約者名のパスポートNO
- 家賃
- 入居希望日、契約期間
- 初期費用
- 特記事項
- 契約者とオーナーのサイン
こちらはあくまでも「仮申込書」ですが、これから「本契約」を結ぶにあたっての大事な書類になりますのでしっかりとし確認します。
コンドミニアム名・住所・契約物件の種類(Service Apartment等)
間違えることは少ないかと思いますが、複数物件見ていたりして部屋番号が間違えていないか確認しましょう。
契約者名・パスポートNO
パスポートは常に携帯する癖を海外では持ちましょう。いわゆる個人番号(日本でいうマイナンバー)が外国人にはありませんので、契約書等を記入する際にはパスポートNOを記入するのが一般的です。
家賃
もし家賃交渉などをして下げてもらった場合など、ちゃんと変更になっているか確認しましょう。ここで書かれた家賃がそのまま本契約でも反映されます。
入居希望・契約期間
いつから入居出来るか、したいか確認した上で記入します。契約期間は「1年」が通常です。もし、「2年」で契約したい場合には仮申込書を記入する前にエージェントや大家さんに交渉しましょう。
初期費用
通常マレーシアでコンドミニアムを契約する際には下記の初期費用が発生します。
- 初月家賃、手付金 家賃1ヶ月分
- 保証金 家賃2ヶ月分
- 水道光熱費のデポジット 家賃半月〜1ヶ月分
- エージェントの手数料 家賃の10%〜30%
物件により異なる部分はありますが、家賃の4〜5ヵ月分が必要になると思っておけば足りるかと思います。保証金は日本の敷金と同じようなものですのが、通常退去申告をした際に家賃と相殺されます。そのため、退去する直近の2ヶ月間は家賃を振り込まない方がいい場合があります。退去前はエージェントや大家さんに確認するようにした方がいいですね。
エージェントの手数料はエージェントによって異なります。日本人が絡むと高くなりがちです。できれば地元のエージェントと契約する方が節約できますが、日本人と知って詐欺まがいの金額を吹っかけてくる場合もありますので、よくチェックしましょう。
特記事項
例えばリクエストした家具・家電がある場合などはこちらの仮申込書に記入してもらった方が安心です。話しただけだと、聞いていないと言われるケースもありますので書いて欲しいことがあれば書いてもらっておきましょう。
契約者とオーナーのサイン
それぞれのサインを記入します。オーナーにサインをしてもらい控えを1枚貰います。保証金などが書いてある大事な用紙になりますので、退去まで大事に保管しておくようにしましょう。
パスポートのコピー・ビザを提出する
パスポートも写真部分や発行されたビザの部分をスキャンや写メなどして送ります。
以前記事にも書きましたが、大家さんによってはちゃんとビザが発行された状態じゃないと貸したくないと言う人もいるようです。
現地採用で我が家は来てますが、通常正式なビザが発行されるまでにはマレーシア入国して2〜3ヵ月かかる場合もありますので、その旨を説明して大家さんがどう捉えるかですね。

手付金(初月家賃)の振込をする

仮申込書が記入できたら、手付金の振込(初月家賃)をします。
マレーシアでは手付金を振込んで初めて契約が成立します。
仮申込書を記入したら、他の人に取られない!とい訳ではありません!
大家さんは複数のエージェントに募集をかけていることも少なくありません。そのため、他の人が先に手付金を振込でしまうと、その人が優先されますのでもし他に入居希望者がいる場合にはすぐに振込する必要があります。
手付金はエージェントがいる場合には、エージェントの会社に振込する場合が一般的です。
ただこの時にマレーシアの銀行口座を持っていないから振込できないのでは?っと思ってしまいますが、Cash Depositと言って口座がなくても振込することが出来ます。その場合は振込先の銀行のATMでないと振込できません。
エージェントの口座がMayBankである場合には、MayBankのATMからでないとCash Depositは出来ません。
Cash Depositの方法は後日記述しますが、必ず注意する一点あります。
レシート(receipt)を発行することです!

日本のように、自動ではレシートは発行されません。このレシートを写メして、エージェントに送って完了になります。マレーシアでは一般的によく使われている方法になりますので、覚えておく方がいいかと思います。
私たちはレシートがでないというハプニングに見舞われた!
マレーシアに移住にかかった費用を公開しましたが、その時に「その他」に入っていた金額がこれです(笑)

まず私たちも契約の際に銀行口座がなかったので、Cash Depositで振込をしました。最後のレシートボタンを押しても、レシートが出てこない・・・。そして画面は最初の画面に戻ってしまいました。窓口も閉まっている時間だったので、とりあえずエージェントに連絡。
ということで、ここでは一旦お金が無くなったと思いました(笑)高い授業料だったなと開き直っていましたね(^_^;)原因はATMのレシート用紙がなかったということ(えっ!)エージェントが来てくれて、違う機械でもう一度やってレシートが出たので、とりあえず物件を押さえることは出来ました。
お金は諦めるしかないか…と思っていたらエージェントが、
神様なのかと思いましたね!(笑)英語でうまく説明できる自信がなかったですし。
翌日窓口に行って、エージェントが電話で説明してくれました。
無事にレシートを手に入れることに成功!

振込んだ大体の時間、ATMマシーン、金額、振込先を伝えました。再発行できることを学んだと同時に、窓口があるATMをこれからは利用しようと心に決めましたね(笑)レシートをゲットできたので、無事返金してもらえることになりました!本当に良かったです(泣)
レアなケースかとは思いますが、レシートは必須!と頭で呪文のように唱えましょう(笑)
最終契約へ
手付金の振込が終わったら、最終的な契約へ進みます。
クリーニング等が完了したタイミングで行われることが多いです。私たちもクリーニングが終わったタイミングと大家さんの都合で指定された日にコンドミニアムへいきました。

部屋の確認
私たちは大家さん立会いだったのでお互い確認しながら家の設備をチェックしました。

両親のコンドミニアムの契約時にはこういったリストは用意されていなかったので、ない場合もあるかもしれません。ただ入居前には故障箇所・汚れている箇所等がある場合には写メなどを取っておいてエージェントや大家さんに送っておいた方が退去時に揉めずに済みます。
契約書の確認
部屋の確認が終わったら、本契約書の確認です。

薄い冊子になっているこちらの契約書に双方がサインして、申し込みが完了になります。こちらには契約の細かい内容が書いてあります。もちろん全部英語です。解読するまでに時間がかかりましたが、しっかりと確認することが大事です。

家のどこからどこまでは入居者が管理してね〜と書かれたチェックリストがあることもあります。
例えばエアコンは半年ごとに掃除してね、だったり電球は自分で変えてね、などなど。またお湯が出なくなったり、もともと置いてある家電が故障した場合には大家さんが変える必要があるなどが書いてあるのでここもチェックしましょう。

毎月払う家賃の振込先もこちらの契約書に書いてありますので、チェックしておきましょう。また毎月の支払期限がいつまでなども、合わせて確認しておくといいかと思います。
初期費用の残高支払い、鍵の引き渡し
一通りの確認が終わったが、初期費用の残高の支払いです。
私たちの場合はその場で現金で支払いました。

振込の場合もありますので、確認して下さい。振込の場合は、手付金と同じくCash depositになるかと思います。
現金の場合には必ず「領収書」を貰うようにしましょう。
支払いが終わったら鍵の引き渡しです。
通常コンドミニアムの場合、「家に入る鍵」と「セキュリティーカードキー」があるのが一般的です。セキュリティーカードも駐車場がある場合には、「駐車場専用カードキー」がある場合もありますので、確認しておきましょう。またカードキーなどがたりない場合には、追加することもできるので、確認して下さい。
また家の鍵類とは他に、家の中の各部屋の鍵・ポストの鍵も合わせてもらうことも多いので、どこの部屋の鍵かも確認しておきましょう。
その他:確認しておくといいこと
水道光熱費の最終メーター数値
日本では入居時に前の人の水道光熱費が残っていることは稀だと思いますが、マレーシアでは結構アルアルなことです(笑)ポストなどに前の人の水道光熱費が残っていて、何回言っても取りに来てくれない、払ってくれないというケースもあります。それを払わないと最悪自分が住んでいる最中に止まるケースもゼロではありません。
水道光熱費の支払いは済んでいるかの確認はもちろん、メーター数値もエージェントや大家立会いのもと写メなどを残しておいて、送っておくと証拠にもなります。
ポストの場所の確認
内覧時にポストの確認まではなかなかしませんよね。コンドミニアムの場合、セキュリティがしっかりしている場合があるので、意外な場所にポストがあったりします(笑)日本のように玄関にある場合はあまりなく、大抵地下だったりエントランスでしかもセキュリティが必要な場合も多いので確認してください。
マネージメントオフィスの場所
コンドミニアムには「マネージメントオフィス」という場所があります。コンドミニアムの管理などをしている窓口になりますが、共有施設などの予約をする場合はここに行きます。また光熱費もここに払いに行くコンドミニアムもありますので、確認しておきましょう。
一回流れをわかれば難しくはありません!
もちろん英語が喋れた方がスムーズですし、難しいことは少ないと思います。ですが我が家のように片言の英語でもなんとか契約できました。エージェントがよかった、というのもありますが「運」も正直あります。周りには同じように英語があまり話すことができずに、騙されたケースもありました。ただ、悪い人ばかりではないので自分の英語力を磨くのと同時に経験を積み重ねて何事にもチャレンジするの大事だと思います。
もちろん日本人のエージェントに頼ったり、会社と契約しているエージェントでもありだとは思いますが、自分で契約が完了できた時にはなんとも言えない達成感がありますよ!
- 契約書類は英語でもしっかり確認する
- 違うこと、リクエスト等はしっかり言う
- もめないためにも契約書・写真等の証拠は残しておく
- レシート・領収書は必ずもらう